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MIKAN HARVEST
NAOYA OHKAWA
MIKAN HARVEST
NAOYA OHKAWA
友人を訪ねるついでに、みかん畑を見に行く。売り物にならないみかんを食べながら世間話をするがみかんがうまいので会話はいまいち上の空でいる。
トタン小屋が数件、敷地の中央が焚き火をするのに丁度良さそうな場所、あとはひたすらみかんの木か、なにかしらの作物が植えてある。
東の空は、川底の一番冷たい場所のような色をしている、魚も泳ぐのをためらう。絶妙に黄色味がかった西の空に、剥げたペンキのような雲が浮いている、というか塗りつけられている。みかんのオレンジととてもよく似合う色だ。腐りかけたみかんを投げるなどして遊ぶ。
山の下の方では川から引っ張った水を、どうやるのか張り巡らせてある。友人の畑は高いところにあるので、水路はなく、雨水を貯めて用水にしているらしい。遠くに街と海が見える。
この畑の春にはミツバチやその他色々な虫の気配があるけれど、真冬ともなるとさすがにそれらも眠っているようで、みかんがまるで燈篭のように、ぽっくりとその実を実らせている。寂しい冬枯れの景色にアクセントを置くように、抜群に暖かい色が宙に浮く。
不思議な形の枯れ草が一面生えた畑があった。友人は、それは枯れた後の種を使うんだよ、と教えてくれた。なるほど、そういうこともあるのね。
MIKAN HARVEST
NAOYA OHKAWA
MIKAN HARVEST
NAOYA OHKAWA